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カプーチョ1年目

2002年8月
スゴイ鳥屋から婿入り。鳥屋でおじさんが小箱に入れてくれるときもギャーギャー叫んで暴れる。容姿はもちろん、有望そうな目つきを見て購入を決めたのだが、なんだかすごく神経質でバカっぽい印象を受けた。一瞬ひるむ私。
帰りの電車のなか、小箱の穴から私の右手の中指をギリギリとかじる。

婿入り後2日間は、1日30分くらいの放鳥時間を取り、あとはカゴにはいっていてもらった。
なれないところで放されてもなにをしていいのかわからない様子でじっと固まっている。ちびこも関心を示さない。
1週間くらい経つと家の中を飛び回るようになるが、着地点がわからないらしくいつも同じところを旋回しているだけ。このときも「バカかも・・・」と思う。しかししばらくするとちびこを真似てか、あちこちにとまるようになる。しかしカーテンレールは壁が近いこともあってか、怖がってなかなかとまろうとしない。キッチンのイスの背もたれがお気に入りの様子。
月末、早朝からカプーチョを逃がしてしまう。荒鳥を捕獲した経験はないので不安がよぎるが、幸運にも遠くにいっておらず、カゴを据えてカプを信じて忍耐強く待つ。そして見事捕獲。これも慣れてきたってことかな。
2002年9月
実家のキッチンは食堂を兼ねていた。ベッドほどもある大きなテーブルにイスが6つ。
私がイスのひとつに座ると、隣のイスの背もたれにちびこがとまる。そしてその横にカプーチョがとまる。だんだんちびこの後を追うようになってきた。しかしちびこはちょっと迷惑顔。へんなのにつきまとわれていると思ったらしい。カプーチョが近くに来ると威嚇する。
月末頃にやっと、カーテンレールにとまれるようになった。
2002年10月
一定の距離を置きながらもちびこと一緒にいるようになった。
しかしやはり人間は怖いらしく、隣のイスの背もたれにいても私が振り向くと逃げる。
私がPCに向かっていると必ずちびこがマウスを持つ右手首にとまるのだが、それを見たカプーチョはPCモニタと私の間を何度も飛行して通り抜ける。私を威嚇しているのか?それともちびこの傍にいきたいけれど怖くてダメってことなのか?ヘンなヤツ、と思っていたらこんどは体当たりされた。もしかしたら私にケンカを売っているのかもしれない。
いい度胸だ。
26日、カプーチョとちびこが初エッチ。(私の知る限り)
2002年11月
ケンカをするくせにエッチもする。世の中に若造とおばちゃんしかいなかったら、やっぱりこうなるんだろうか・・・。
私が座っているイスの背もたれにもとまるようになった。しかし相変わらず人間を怖がる。振り向いても逃げなくなったが、やはり腰が引けている。
8月ほどではないが、それでもやはりつかまえるとギャーと言う。
2002年12月
人間が転居し、飛び回るスペースが狭くなった。
今度はイスではなく座椅子、しかも2つしかないのでいやおう無しにそこにとまるようになった。またはPCモニタの上。室内物干しがお気に入り。鳥かごのうえにはとまろうとしない・・・。
ちびこに卵を産ませるがパパの自覚ゼロのため、ちびこに邪魔にされる。放蕩息子。
捕まえても以前のようにギャーギャーいわない。ただ「ギャ」と鳴くだけ。これも進歩か。
中旬頃から、何を思ったか私の肩や腕にとまるようになった。が、やはり怖いらしい。私が見ると逃げるか逃げようとする。失礼なやつだ。
2003年1月
ちびこ出産のたびに邪魔をするので一時的に別居。
(カプ自身は「ボクがあっためる〜」と主張していたらしいがちびこにとってはただの嫌がらせ)
私の座椅子の背もたれにとまり、わたしの髪の毛を引っ張って遊ぶ。しかしこれは巣材にしようと企んでのことらしい。
さらにカプは私の肩にとまり、口元をつつく。つまりチュウ。
ちびこの行動を見て真似たのか?いずれにせよ学習能力はあるようだ。
2003年2月
相変わらず抱卵中のちびこのじゃまをするが、だんだん変化が。
ちびこが温めているときにはカプーチョはつぼ巣の前でじっとちびこをみつめているか、またはカゴから出てきて気分転換に遊んでみたり、巣材をさがしてアチコチのものをひっぱってみたり。そしてちびこがつぼ巣からでると、かわってカプーチョが入り温める。
巣材をほしがるのでティシュをちぎってやると喜んで運ぶ。わたしがティシュをちぎるのを待っているようす。
2003年3月
巣材集めに熱中して、自分の前掛け(胸元のフワフワの羽)をくわえてばかりいるので前掛けがボサボサに。
私がティッシュでつくってやるコヨリを私の手から取って行くようになる。
コヨリに「大吉」とか「小吉」とか書いたら文鳥おみくじになるかもしれない・・・などと考える私。
この頃になるとつかんでも「ギャ」といわなくなってきた。しめしめ。
ちびことも結構うまくいている様子。。。と思っていたら、流血事件があった。ちびこ負傷。カプは禁固刑。
2003年4月
ちびこがしつこく卵を産む。天蓋付きベッドで仲むつまじく抱卵している。
私が覗こうがべたべた触ろうが動じない・・・のをいいことに、カプに触りまくる私(^^;
カプをつかむと、ブルブル震えているのがわかる。暴れはしないがやはりコワイらしい。。。しかし容赦の無い私はクンクンフガフガしてカプに嫌がられる(爆
2003年5月
見ているコッチが嫉妬しそうなくらい、ちびことカプーチョは仲良しになった。
カプは自分の知らない場所にはいって出口がわからなくなると「コーサン」して私の手に乗るようになった。無論、ブルブル震えている。また、普段の彼等の生活スペースである居間でも、夜になると捕まってくれて手に乗るようになる(というか乗せるんだけどね)。
ここに来てついに「義理手乗り文鳥」になった。
大浴場での水浴びを開始。
2003年6月
換羽真っ最中でだるそうなところを毎日のように捕まえてクンクンフガフガする私。チクチクの顔をボリボリして換羽を促進してやる(カプにとってはいいメーワク)。
この頃になると、人間の食事中に私の肩にやってきてご飯をねだるようになる。これもちびこを見て学習したらしい。私が無視していると肩の上で歌いだし、ゴハンを催促する。知恵がついたようだ。
相変わらずの「義理手乗り」。
2003年7月
ちびこのあとを追いかけているうちに人間に対する恐怖心が薄れたらしく、私の肩や腕によくとまるようになる。
また、先に私の肩にとまっていたちびこを追い払ってまで自分がとまるように。ちびこが好きだから追いかけてるんじゃなかったのか?さらに、腕からツツツとすべって手首にとまり、PCに向かう私のマウスを持つ右手首に座り込み居眠りをするまでになる。
7月中旬、リーコさん宅にお泊りし、家に帰ってくるとやたらと私に付きまとう。手を出せば素直に乗ると言うことではないが、自発的に手にも乗るようになる(10回に6回くらいの割合で乗る)。つかまえてももう震えていない。
私に言わせると、ここまで来れば完全に「手乗り」だ。
つづく



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