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ちびことのなれそめ

1997年2月14日のこと。

我が家の初代文鳥(桜・手乗り)のツガイのオス(タネリ)が昼間、花瓶に落ちて溺死。
(我が家では文鳥を放し飼いにしている)

残されたメスコがあまりにさびしそうで、そして必死に呼ぶので、
タネリには申し訳ないと思いつつ、その夜にはペット屋へ。
隣町の小さなペットショップに入ると、ぎすぎすしたおばさんがお店番をしていた。


「わたしが育てました」という目線のさきのカゴには、
やや色羽がまざった白文鳥とそれに追い回されている小柄で並文鳥のようなハッキリした配色の桜文鳥が。
この桜文鳥、両方の目の周りに白っぽい幼羽が残っていてとてもみっともない。

オスが欲しい、というと両方オスだと言う。
「今日初めてカゴにいれた」というだけあって、2羽とも落ち着かない様子。
白文鳥があんまり性悪なようなので、ここはみっともない桜文鳥を連れて帰ることにした。


家に帰るとメスコはそのみっともない桜文鳥に興味を惹かれたらしく、それまで必死に叫んでいたのをやめた。

メスコとくらべてもひとまわり小さいので「ちび」と呼ぶことにした。
(母やほかの家族はなんだか変な名前を付けていたけど。。。)

オスだ、と言われたから買ったのに、いつまで待ってもさえずらない。しばらくして実はメスだったことが判明。

メスコととっても仲良くなったし、まあいいか、ということで。よって「ちびこ」と命名。
ちびこの目の周りのみっともない羽は、2月末に私が旅行に出かけている間に
メスコによって全て抜かれていて、配色のくっきりした美しい鳥になった。




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